5. 障がい者医療の充実について
質問要旨
「県立中井やまゆり園における医療・健康管理問題改革委員会」の中間報告によれば、園側に健康管理や医療と福祉の連携の重要性についての理解不足があることや、マネジメントが機能していないこと等が指摘されている。
障がい者に適切な医療を提供するためには、医療側も、福祉を理解するための研修や人材育成、マニュアルの整備等を行うなど、福祉に歩み寄り、障がい者が医療機関を円滑に受診できるような体制づくりが重要だと考える。
そこで、障がい者が医療機関を円滑に受診し、スムーズな診療が行えるような新たな枠組みが必要だと考えるが、所見を伺う。
知事答弁要旨
県では、中井やまゆり園における利用者のいのちに関わる深刻な問題に対応するため「医療・健康管理問題改革委員会」を立ち上げ、利用者に対する医療と福祉のあり方について検討してきました。
改革委員会からは、障害者に適切な医療を提供するには、福祉施設が医療機関に患者の情報を正しく伝えること、また、医療機関は、障害や障害者が置かれている環境を理解することが必要と指摘されています。
福祉と医療とが、しっかりとコミュニケーションを図り、障害者が円滑に医療機関につながる体制づくりを進めることが重要です。
そこで、県では、今年度、福祉施設と医療機関の連携体制を強化するためのモデル事業を実施します。
具体的には、福祉施設において、治療に必要な情報を記載した健康カードを作り、最寄りの医療機関と共有したり、医療従事者向けに、障害を理解するための研修等を実施します。
一方で、入院中に24時間職員の付き添いを求められるなど、医療機関の利用に困難なケースがあるといった切実な声を福祉施設から聞いています。
私は、障害者のいのちを守る体制が脆弱だという強い危機感を持っています。
そこで県は、福祉や医療関係者と連携して、障害者医療の拠点としての役割を持つ医療機関を位置付けることについて検討を進めます。
こうした取組により、どのような障害があっても安心して医療を受けられる環境づくりを進めてまいります。