8. 当事者目線の障がい福祉の実現に向けた心の見える化について
質問要旨
自分の気持ちをうまく表せずに、行動障害で訴える重度の知的障がいの方の心が見えるよう、脳科学等の知見を生かしたり、AIやセンサー技術などを活用して、可能にしていくような仕組みはできないか。また、施設現場の第一線で奮闘する職員が、仕事を通じて感じる喜びや悩み、そして、もしかしたら、これは不適切な対応だったのではないか、そんなつぶやきのような心の声を発信し、それを県や指定管理者が受け止め、共有しやすくする仕組みを、デジタルツールの活用により構築することはできないか。
そこで、ともに生きる社会の実現を理念に、当事者目線の障がい福祉を実践する本県において、障がい当事者の心の声の見える化に、どのように取り組むのか、所見を伺う。また、支援現場が安心して心の声を発信できる仕組みが必要と考えるが、どのように取り組むのか、併せて所見を伺う。
知事答弁要旨
まず、障害当事者の心の声の見える化についてです。
県立障害者支援施設では、職員の経験や技量に頼った支援が中心で、利用者の活動や行動のデータ等を分析し、それを活用した支援には至っていません。
こうしたデータを、AI等を活用して分析し、自分の気持ちをうまく表現できない利用者の心の声や、健康状態の見える化ができれば、当事者目線の支援を実践する上で、大変効果があると考えています。
そこで、県は、障害当事者の心の見える化について、AIを活用した人の行動分析などの事例の収集から始めていきます。
次に、現場の職員の心の声への対応についてです。
虐待事案が発生した県立施設では、園幹部と現場職員とのコミュニケーション不足や、職員の孤立による意欲減退などが課題となっています。
そこで、県は、県立施設の職員が業務上の不安や悩み、また利用者支援から得られる喜びなどを、気軽に投稿できるWeb上の掲示板を設置します。
こうした取組により、現場職員の心の声の見える化を進めることで、職場内のコミュニケーションを活性化させ、業務へのやりがいや達成感、モチベーションの向上につなげてまいります。
要 望
障害者施設における心の見える化ということを提案させていただいた。
津久井やまゆり園事件の被告が、重度の障害者の方には心がないという趣旨の発言をされた。
やはり、真っ向からこれに対決しなければいけないのではないか、と私は思った。
その時に、「心は、ちゃんとある」、それは、科学の見地で県としてしっかりやっていくというものを打ち出すことが大事だと思った。
先日の新聞記事のことだが、アメリカでできたウェアラブルのヘッドホンが、音楽を聞けるのと同時に、その人の脳の中の疲労度も分かり、「仕事を休んだ方がいいですよ」というものまで出るようになっている。
なおかつ、理化学研究所等々では、95%ぐらいの事が、脳で考えることで、例えば、車椅子等が動かせる、BMI、ブレイン・マシン・インターフェースというものも入った時代が、まもなく来る。
私は、是非とも、津久井やまゆり園事件を経験した神奈川県が、「科学のデータ等々で勝負しよう」というような、挑戦心を持ってやっていただきたいと思うので、是非とも、ご検討いただきたい。
また、今回の障害者支援施設の問題については、いろいろと、知事も辛い立場であると思うが、これで結果をどんどん残していただきたい、とお願いして質問を終わります。