神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

3. ともに生きる社会の実現(助けますマーク関連のアプリ)について

質問要旨

県は、平成29年3月から、外見から分からなくても援助や配慮を必要とする方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせるヘルプマークを導入し、普及に取り組んでいるが、潜在的に「ともに生きる社会の実現に向けて、何か行動しよう」と思っている方に対して、後押しするような仕掛けがあれば、実際の具体的な行動につながるのではないかと考える。
 例えば、外出中に手助けを必要とする方と、手助けをしたいと思っている方を、結びつけるスマホアプリなどの仕組みがあれば、その手助けという行動が実現し、ともに生きる社会につながるのではないか。

 そこで、スマホアプリなどの新しいツールを使って、手助けを必要とする方と、手助けをしたい方を結びつけるサービスづくりに取り組むべきだと思うが、所見を伺いたい。

知事答弁要旨

ともに生きる社会を実現するためには、憲章を県民の皆様に広く普及し、その理念を深く浸透させるとともに、一人ひとりが、その実現に具体的に行動することが重要です。
 そこで、県では、困っている人を見かけたら声を掛ける、手助けをするといった行動を促す取組を進めています。
 具体的には、困っている人を手助けしたいという気持ちを表示するグッズ「コミュニケーションチャーム」をNPO法人ピープルデザイン研究所と連携して、制作し、県のイベントの参加者に配布しています。
 また、京浜急行電鉄株式会社との連携により、困っている方にどう声掛けしたらよいか、障がい者と大学生が一緒に検討し作成した啓発ポスターを、昨年12月から京急沿線の各駅に掲示しています。
 しかし、実際には声掛けをためらう人は、まだまだ多いのではないかと思われます。
 そこで、県では、手助けを必要とする人が発信機を押すと、近くの手助けをしたい人のスマートフォンに、サポート依頼が届くアプリ「アンドハンド」を、昨年12月の共生社会実現フォーラムで紹介しました。
 このサービスは、まだ実証実験の段階であるため、今後、開発者である一般社団法人プレイヤーズと連携し、県のイベント会場等で試行するなど実用化を進め、神奈川から発信していきたいと考えています。
 県としても、このような新たなサービスづくりにも取り組み、県民一人ひとりの積極的な行動を促すことで、ともに生きる社会の実現を目指してまいります。

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