神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

6. 認知症サポーター及びオレンジパートナーの活動を更に促進するための総合的な仕組みづくりについて

質問要旨

認知症の方やそのご家族が、自分らしく、できるだけ長く、住み慣れた地域で暮らしていくためには、身近なところで支え合い、助け合う地域づくりが大変重要である。
 これまで、県や市町村で、認知症サポーターやキャラバンメイト、さらに、実際にボランティア活動を行うオレンジパートナーを養成し、各地において認知症カフェなどで支援活動が展開されていることは承知しているが、地域で支援を求めている認知症の方やご家族と、ボランティアの支援が、まだ十分に繋がっていないのが現状ではないか。
 新しい認知症マークを付けたオレンジパートナーなどによる各地域のボランティア活動をさらに広げていくことが必要だと考える。
 そこで、認知症の方やそのご家族を支えるために、認知症サポーター及びオレンジパートナーの活動を更に促進するための総合的な仕組みづくりについて、どのように考えているのか、所見を伺いたい。

知事答弁要旨

次に、認知症サポーター及びオレンジパートナーの活動を更に促進するための総合的な仕組みづくりについてお尋ねがありました。
 認知症未病状態の改善や、進行を緩やかにして、出来る限り住み慣れた地域で安心して暮らすためには、認知症の方やそのご家族の応援者である認知症サポーターなどの活動の充実が重要です。
 県ではこれまで、認知症サポーターや、さらにステップアップ講座を受け、認知症の方を地域で支援するオレンジパートナーを養成してきました。  また、誰もが付けられるピンズバッジや、オレンジパートナー専用のバッジを作成し、認知症の人と家族を支えるマークの普及に取り組んできました。
 しかし、多くのオレンジパートナーが地域の認知症カフェ等で活動を始めている一方で、どこで活動できるか分からないという意見もあります。また、認知症の方やご家族からは、どうしたら支援してもらえるのか分からないといった声も届いています。
 こうした現状に対応するため、認知症の方やご家族と、オレンジパートナーの方々をつなげる取組をさらに進めていくことが必要です。
 そこで、今定例会に提案させていただいている補正予算案では、新たに、コーディネーターを配置して、認知症の方やご家族の支援ニーズと認知症サポーターやオレンジパートナーの活動希望をマッチングする仕組の構築を考えています。
 また、各地域で中心的に活動するオレンジパートナーなどが連携し、事例や課題について共有する連絡会を設け、活動の促進に取り組みたいと考えています。
 県としては、こうした取組を認知症の方やご家族の視点に立って進め、早期診断・早期対応により認知症の未病改善を推進し、誰もが安心して暮らすことができる社会の実現に向けて、しっかりと取り組んでまいります。

再質問

一点私の聞き逃しなのか分かりませんが、認知症対策のところで、私からは総合的な仕組みづくりをつくるべきだという提言をさせていただいたのですが、そこのところの御答弁がないような気がしたものですから、私の聞き違いでしたら許していただきたいと思いますが、その再答弁をお願いをしたいということと同時に、いただくのと同時に、総合的な仕組みを作っていただけるのでしたら、県民に分かりやすく、そして尚且つ分かりやすい名称等々まで、大変必要だと私は思っておるのですが、その点御答弁いただければと思います。

知事再質問への答弁

再質問にお答えいたします。総合的な仕組みづくりについて、お答えしたつもりではあったのですけれども、これは今回の補正予算案で提案させていただいていることではありますが、新たにコーディネーターを配置して、認知症の方やご家族の支援ニーズと認知症サポーターやオレンジパートナーの活動希望をマッチングする仕組み、これを構築したいということを考えております。これが私が申し上げた総合的な仕組みのつもりでお答えをいたしました。それで、これを皆さんにもっと分かりやすいようにするために、何か名称を付けたらばというお話でありましたけれども、それは前向きに是非検討していきたいと考えております。

要 望

大変性格的に白か黒が大好きなものですから、仕組みがどうなのかと聞いたことに対してどういう御答弁なのかなと思ったものですから、失礼をいたしました。大変ありがとうございます。
 今知事にしつこく私が認知症の件についてお話したのはですね、知事も付けてくださって私もありがたいのですけれども、私も付けているのですが、このバッジそのもの自体がですね、県のどこで売っているのかって分からないのですよ、県民には。こういう当たり前のことができていないという現状があるのはいかがなものかと。かたや今、知事がおっしゃってくださった、どこで働けばいいのですか、どこで活動すればいいのですかというのもある。それだったら、きちっとした総合センターみたいなものがあって、そこに全て相談をするというような仕組みをつくってほしいという思いがあってお話をさせていただいたところでございますが、基本的にはそういう仕組みをしっかりつくっていただくということですので、私も本当に安心をしたところでございます。

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