神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

学校長を支える仕組みづくりについて

県立学校の学校長は、学校経営全般の中で、授業観察及び教員への指導助言、さらには不祥事防止など幅広い役割を担っている。
 しかし、教育を取り巻く環境が変化している状況の中で、学校長が即座に最善の判断を行い、対応していくことは、なかなか難しいというのが現状である。
 こうした状況を踏まえると、学校長から教育現場の悩みや課題に関する相談を日常的に受け、アドバイスや適切な指導ができる仕組みを作ることが必要であり、そうした仕組みを作ることで、学校長がマネジメント力を充分に発揮し、職責を果たすことができるようになると考える。

そこで、教育委員会として学校長を支え、適切に指導する仕組みを作る必要があると考えるが、今後どのように進めていくのか、所見を伺いたい。

教育長答弁

現在、学校長には、次の時代を担うかながわの子ども達のため、教育をめぐる様々な課題に対して的確な判断を行い、円滑に学校を経営していくことが求められています。
 県教育委員会では、これまでも指導主事が学校を訪問する際に、学校長などから学校経営に関する相談を受け、必要な対応を行ってきました。
 特に、新任の学校長に対しては、総合教育センターに配置している学校長の経験のある再任用職員が年1回学校を訪問し、助言・指導を行っています。
しかしながら、学校経営上の課題は、ますます複雑・多様化していることから、これまで以上に学校長へのサポート体制を強化していく必要があります。

そこで、学校長を経験した再任用職員が、全ての県立学校を計画的に訪問し、学校長が抱える課題の解決に向けた助言・指導を行う、新たな仕組みを整えたいと考えています。

そして、それぞれが受けもつ担当地域と学校を定め、継続的に学校長を指導、サポートしていきます。
 また、緊急的な事態が生じた際には、県教育委員会が派遣する学校緊急支援チームに、サポーターも同行し、事態の解決まで個別に学校長をフォローする仕組みにしたいと考えています。

県教育委員会としては、こうした仕組みを早急に検討、構築し、学校長が学校経営の責任者としてマネジメント力を十分に発揮できるよう、しっかりとサポートしてまいります。

要望

教育環境が変化していっている中で、現場の校長先生は多種多様な教育問題を扱わなければならない状況です。
   その方々をサポートし、ミスがないようにしていくのも教育委員会の使命と思う次第です。
   各局長は、常任委員会等々で種々の質問があると思います。どうぞ前向きなご答弁をよろしくお願いします。

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