神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

質問要旨

現在、県内には中国籍約57,000人、韓国・朝鮮国籍約33,000人、フィリピン国籍約18,000人、ブラジル国籍約11,000人など多くの外国籍の人達が生活している。
言葉だけの問題に限っても、日本語が十分に理解できず日常生活をする上で苦労している外国籍県民も多くいる。
自動車運転免許試験についても、外国籍の人も多く受験していると思うが、未だ日本語が読めなかったり、理解することが不十分であることを理由に、免許を取得する意思があっても受験をためらう人も多くいる。
現在の生活に自動車は必要不可欠で、仕事を含め生活すべての面で自動車に依存していると言っても過言ではなく、運転免許を取得できれば、就職の面からも選択肢は大きく広がる。希望した職場で生き生きと働くことが可能となるほか、行楽地へのドライブや休日での買い物など、日常生活における利便性の向上にもつながることは明らかである。
そこで、現在、外国語での運転免許学科試験は、英語のみで実施されていることは承知しているが、英語以外の外国語での運転免許学科試験も追加することについて、所見を伺いたい。

久我警察本部長

「運転免許学科試験における外国語の追加」についてであります。
県内の外国人居住者は約17万人で、中国、韓国・朝鮮、フィリピン、ブラジル国籍の順に多くなっております。また、運転免許試験を受ける外国人も多数おり、平成23年中には、4,214人の方が受験しております。
これは、運転免許受験者総数の約2.2%に当たるもので、受験者の国籍も中国、フィリピン、ブラジル等56か国にのぼり、運転免許受験者の国際化が進展しております。
運転免許受験者の国際化に対応するため、県警察では昭和59年から英語による学科試験を行ってきました。
現在、英語による学科試験は、全ての都道府県警察が行っておりますが、他府県では、外国人の居住実態や運転免許試験の受験実態を踏まえ、中国語やポルトガル語による学科試験を実施しているところもあります。
以上のような状況と議員のご指摘を踏まえ、外国人の運転免許受験に関する利便性の向上と負担の軽減を図るため、県警察では今後、英語のほか中国語及びポルトガル語による学科試験を導入する方向で、関係当局と調整を図って参ります。

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