神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

9. 子供を犯罪被害等から守る取組について

質問要旨

子供を犯罪被害等から守るために、保護者等の身近な大人が子供を 守る「大人の力」や、保護者等では対応できない登下校中等の子供を見守る「地域の力」を高めるよう提言や要望を行ってきたが、子供が自分自身の身を守る「子供の力」を高めることも重要であり、これら3つの力が高まることで子供の安全確保につながると考える。
 「子供の力」を高める方法として、例えば、子供向けの警察手帳を制作し、携帯することで警察官になったような意識を持たせ、防犯や交通安全などのルール等を守るための意識付けに活用できると考える。

 そこで、子供を犯罪被害等から守る取組の1つとして、「子ども警察手帳」を製作し、広く活用してもらうことで、子供が犯罪被害等から自分自身を守る「子供の力」を育てることができるのではないかと考えるが、県警察における子供を犯罪被害等から守る取組について、所見を伺いたい。

警察本部長答弁要旨

令和3年中の県内における刑法犯認知件数は3万3,252件で、前年に比べて1,989件減少しております。
 その中でも、13歳未満の子供が被害者となった刑法犯の認知件数は581件であり、前年に比べて微増しましたが、平成26年から令和2年まで7年連続で減少しております。
 県警察では、子供が被害者となる犯罪を未然に防止し、安心して登下校することなどができるよう、学校、保護者等と連携し、通学路や登下校時の集合場所等の点検を実施するとともに、重点的な警戒・パトロールを実施しております。
 また、保護者や防犯ボランティア団体等に対し、子供に対する声掛けや不審者等に関する情報を「ピーガルくん子ども安全メール」等を活用して提供するとともに、見守り体制の確認・助言や合同パトロールを実施するなど、自主防犯活動を支援しています。
 さらに、子供が犯罪被害を回避する能力等を身に付けることができるよう、防犯啓発動画等を配信しているほか、学校等と連携して、クイズなどを活用したり、ロールプレイング方式により子供が考えながら参加・体験できる防犯教室を開催しております。
 こうした取組のほか、「子ども警察手帳」は、子供が保護者等と一緒に手帳やカードを作りながら、知らない人に声を掛けられたときの対処方法や交通ルールなどを楽しく学べ、防犯意識などを高めるきっかけになるものと考えます。
 県警察では、近々、「子ども警察手帳」とイラスト入りカードを、県警察のホームページから直接印刷し、又はダウンロードして活用できるようにすることとしております。
 県警察では、今後も引き続き、関係機関・団体や地域住民の方々と連携し、子供を犯罪被害等から守るため、各種対策を推進してまいります。

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