神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

3. 職員のウェルビーイング向上のための取組について

質問要旨

ウェルビーイング経営は、一人ひとりがやりがいをもって働ける環境を整えていくというものであるが、職員のやりがいを高めるには、仕事のやり方を改めることやDXに関心がある職員をDX人材として育てていく「リスキリング」が重要である。  各所属の業務改善に関する提言を募集するなどして仕事のやり方を見直すとともに、職員のリスキリングによってDXをさらに推進する。この両輪が噛み合うことで多くの職員がやりがいを感じ、結果として、県民サービスの向上にもつながるものと確信している。

 そこで、
①職員のウェルビーイング、つまり「やりがい」の向上を図るため、さらなる仕事の見直しと、
②DXを推進するためのリスキリングによる人材の育成という二つの取組が欠かせないと考えるが、どのように考えているのか、所見を伺いたい。

知事答弁要旨

本県では、これまで全庁一丸となって働き方改革に取り組み、「議論し、考え、納得する」プロセスを通じた職員の働きがいの向上や、デジタル技術を活用した業務の効率化などに努めてきました。
 今後も、限られた人的資源の中で、コロナ対策に加え、災害などの突発的な状況にも柔軟に対応していくためには、各所属や職員一人ひとりが主体的な業務の見直しに取り組むことが大切です。
 そこで、各所属や職員が自ら業務改善に取り組む意識・機運を高めるため、業務改善提案制度を強化し、多くの職員が提案しやすくなる「集中提案シーズン」として、あえて期間を限定して展開していきたいと考えています。
 併せて、若手職員による斬新な視点で業務見直しを推進するためのプロジェクトチームを設置し、成功事例の収集や共有などにより、各所属の様々な取組を後押しします。
 また、業務改善を一層進めるためには、業務の内容に精通している各所属の職員がデジタルの知識や技術を身につけることも必要です。
 そこで、県では、今年3月に策定した「神奈川県デジタル人材育成方針」に基づき、デジタル専門人材の育成に加え、各所属の職員を対象に、DXの推進に必要な知識やスキルを学ばせる、いわゆるリスキリングを行うことにしています。
 具体的には、ICTやデータ利活用、情報セキュリティ等に関する研修を実施し、各所属の業務でDXを推進できる人材を育成していきます。
 このように、各所属や職員が業務見直しやDXを自分事として捉え、主体的に取り組んでいくことで、働きやすく、働きがいのある職場を実現してまいります。

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