神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

7. 地域のガイド人材の育成について

質問要旨

新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たない中、観光にとって、国内の感染収束、入国制限の緩和に備え、国内外からの観光客の受入環境を整えるための準備期間と考える。
 本県には、自然や歴史のほか、身近なところにも観光客に知られていない隠れた見どころが相当あるが、多様な観光客のニーズに応えるためには、深い知識を持って、地域に根ざした観光資源と観光客をつなぐガイド人材を育成することが重要である。

 そこで、アフターコロナを見据えて観光振興を図っていく上で、質の高いガイド人材の育成が重要だと考えるが、県としてどのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

知事答弁要旨

これまで、県は、増加する外国人観光客への対応として、ボランティアを対象に、街中での道案内や接し方等を学ぶための講座を開催してきました。
 一方、近年、国内外の観光客の傾向として、人気観光地を訪れるだけでなく、その地域の歴史・文化など、本物に触れる体験型観光や、プライベートガイドによるツアーに人気が集まっています。
 新型コロナウイルス感染症の収束後、再び、国内外の観光客を誘致し、観光消費を高めるためには、特別感のある体験型コンテンツの磨き上げと、そのコンテンツの魅力を伝える質の高いガイド人材の育成が重要です。
 そこで、県は、酒蔵や座禅等、地域の魅力的な体験型コンテンツについて、その歴史や背景も含めて案内することで、観光客の知的欲求等にも応えられるガイド人材の育成を目指します。
 具体的には、意欲のあるガイドと、地域の酒蔵等コンテンツの運営関係者の両者が参加する講座を開催します。
 講座では、体験型の周遊ツアーの造成方法を学ぶことで、コンテンツの理解を深め、周辺地域の魅力も語ることができるガイド人材を育成します。
 また、国内外の観光客に人気のある口コミサイトへのツアーの登録や集客等、受講者がガイドを生業としていけるようなノウハウも学んでいただきます。
 さらに、講座修了者を酒蔵や座禅といったテーマに精通したガイドとして認定することとし、その方々を県の観光ウェブサイトにおいて、体験型コンテンツと併せて紹介していくことで、地域の誘客につなげていきます。
 県としては、こうしたガイド人材の育成を行うことで、観光客の長期滞在とリピーターの確保を目指し、アフターコロナを見据えた観光振興にしっかりと取り組んでまいります。

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