神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

11. 学校における「ヤングケアラー」の支援について

質問要旨

子どもたちが毎日多くの時間を過ごす学校では、教職員は子どもの変化に気づきやすく、子どもたちのSOSの声を直接聞くことができるなど、ヤングケアラーを発見しやすい立場にあり、学校や教育委員会の果たす役割は大きいものと考える。
 学校において大切なことは、子ども自身のヤングケアラーについての認知度を上げることや、教職員等のヤングケアラーについての理解促進を図ることなど、生徒、教職員等に対する啓発だと考える。

 そこで、学校現場におけるヤングケアラーの啓発について、どのように取り組んでいこうと考えているのか、所見を伺いたい。

教育長答弁答弁要旨

子どもたちが安心して学び、育っていくためには、過度の家事や介護といった重い負担を日常的に負うことがないよう、社会全体で支援していくことが必要です。
 そうした中で、子どもたちが一日の多くの時間を過ごす学校についても、子ども一人ひとりが抱えている課題を早期に発見・把握し、速やかに関係機関につなげていく役割が求められています。
 学校において早い段階で子どもたちの置かれた状況に気づき、必要な支援につなげていくためには、教職員一人ひとりがヤングケアラーの実情や対応方法等について、一層の理解を深めていくことが必要です。
 また、子ども自身がヤングケアラーであると気づいていないことや、不安を抱えていても家庭内の問題として言い出せないことも多く、こうした子どもたちに対しても適切な働きかけが大切です。
 そこで、県教育委員会では、各学校の生徒指導担当者を集めた会議等において、実際にヤングケアラーの支援にあたっている関係機関の専門家による講演を実施するなど、教職員への啓発を充実させていきます。
 併せて、関係機関と連携しながら、今年度、新たにヤングケアラーについての理解促進やこれまでの好事例を内容とする学校向けの指導資料を作成します。
 そして、この指導資料には、学校で子どもたちがヤングケアラーについて正しく理解するために活用できる教材とその指導方法も盛り込んでいきたいと考えております。

要望

教育長も今、おっしゃられたとおり、ヤングケアラーは、自分がわからないというこの状況を、なんとしても変えたいという思いでございますので、どうぞなお一層また、当局の御支援をよろしくお願いしたいと思います。

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