神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

8. 県営水道における効果的なPRとプラスチックごみの削減について

質問要旨

企業庁では、県営水道の水のおいしさをPRするため、ペットボトル「かながわのおいしい水 森のハーモニー」を製造し、配布等を行っているが、PR効果を高めるには限界があることに加えて、ペットボトルは捨てられれば、河川や海洋の汚染原因になる。直ちに廃止することは現実的ではないが、「プラごみゼロ宣言」の推進の観点からも、企業庁として、具体的なアクションが必要ではないか。
 例えば、観光スポットなどに「ウォーターサーバー」を設置すれば、より多くの人に県営水道の水のおいしさを知ってもらうことができ、プラスチックごみの削減にも貢献できると考える。
 そこで、県営水道に対する一層の理解を促進していくにあたり、安全でおいしい水道水のより効果的なPRと「プラスチックごみの削減」という二つの視点を持ちながら、様々なアイデア・工夫をこらした取組を積極的に進めていくべきと考えるが、所見を伺いたい。

企業庁長答弁要旨

企業庁関係のご質問に、お答えします。
 県営水道における効果的なPRとプラスチックごみの削減についてお尋ねがありました。
 今後の厳しい経営環境の中で、水道事業を安定的に運営していくためには、県営水道へのご理解を広げていく努力がますます重要になってきます。
 現在、企業庁では県営水道のPRのため、ペットボトル水「かながわのおいしい水 森のハーモニー」を配布しており、県営水道への理解促進に一定の効果があると認識しています。
 一方で、近年プラスチックごみによる海洋汚染が世界的問題となる中、企業庁としてもこうした課題への対応という視点をしっかりと持ちながら、多様でより効果的なPR方法を検討していくことが必要です。
 そのため、まずはペットボトル水の配布に当たって、リサイクルの徹底を呼びかけるとともに、回収ボックスの設置などにより、プラごみにしないための取組みを強化します。
 そして、「県営水道のPR」と「プラスチックごみの削減」の両方の視点から、議員ご提案のように、県営水道のウォーターサーバーを多くの方々が集まる場所に設置し、水道水の美味しさを実感していただく手法は大変効果的と考えます。
 そこで、県営水道の給水区域内で、国内外から多くの人が集まる地域、例えば、鎌倉・藤沢など、まずは湘南エリアの観光スポットから、ウォーターサーバーの設置を進めていきたいと考えています。
 また、この取組みに加えて、誰もが「持ちたい」と思うような、魅力的なデザインを施したマイボトルを作成・配布し、水道水を入れて日常的に飲んでいただくなど、より効果的な取組みも検討していきます。
 企業庁として、これまでのペットボトルの配布によるPR活動の一部をこうした取組みにシフトさせるなど、様々な工夫により、「プラスチックごみの削減」に努めながら、県営水道への一層の理解促進を図ってまいります。
 私からの答弁は以上です。

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