神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

4. 災害時におけるペットの避難とマイクロチップの推進について

質問要旨

飼い主とペットが一緒に避難所に行く「同行避難」という言葉が浸透しつつあるが、 「同行避難」に必要とされる知識は、十分に普及しておらず、こうした知識の一層の普及が急務であると考える。
 また、災害時の混乱の中でペットの行方が分からなくなることも十分想定されるが、こうしたときに効果を発揮するのが保護されたときに飼い主を特定できるマイクロチップであり、県では昨年から犬への装着費用の補助を開始した。だが、災害時のことを考えると、飼育頭数が多い猫についても装着を進める必要があると考える。
 そこで、災害時に人とペットが安心して避難生活を送ることができるように、マイクロチップの装着など、飼い主への災害時の対応に関する普及啓発について、県としてどのように取り組んでいくのか、また、猫に対するマイクロチップ装着の促進にどのように取り組んでいくのか、併せて、所見を伺いたい。

知事答弁要旨

次に、災害時におけるペットの避難とマイクロチップの推進について、お尋ねがありました。
 災害が発生した際には、飼い主とペットが一緒に避難する同行避難が原則となっています。 
 このため県では、同行避難を行う場合の注意事項などを記載したリーフレットを作成し、動物愛護のイベントの場で配布するなど、周知に取り組んできました。
 そうした中、災害時に避難所を設置する市町村において、ペットの同行避難の訓練を行うところは少なく、県民の皆様への周知も十分に図られている状況ではありません。
 また、マイクロチップは、災害で行方が分からなくなったペットの返還に有効であることから、県がその普及に取り組んでいるところでありますが、まだまだ周知が必要であると認識しています。
 そこで今後は、市町村に対し、同行避難を想定した訓練の実施を働きかけるとともに、県の獣医師が参加するなど、より実効的な訓練となるよう支援していきます。
 併せて、こうした訓練の様子や、マイクロチップの有用性などを伝える動画を作成し、ホームページに掲載することで、飼い主に分かりやすく伝えるとともに、より多くの方に関心を持っていただけるよう取り組んでいきます。
 さらに、飼育頭数が多い猫へのマイクロチップの装着の促進については、民間事業者と連携した取組など、新たな手法も検討していきます。
 市町村や民間企業とこうした取組を進めることで、災害時でもペットのいのちを守れるよう、しっかりと取り組んでまいります。

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