神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

質問要旨

自転車は、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の方が、通勤・通学、買い物・レジャーなどに利用する身近な移動手段であり、環境にもやさしく、今後ますます、利用の増加が見込まれている中で、ルールやマナーを県民に浸透させることは、交通事故を1件でも減少させるためにも重要なウェートを占めている。
県警察においては、これらルールとマナーの周知のため、様々な手法を用いた結果、自転車事故の発生件数は年々減少傾向で推移していると承知しており、更なる減少を目指すためにも、一歩進んだ手法が必要と考える。

そこで、自転車利用者に対するルールとマナーを周知するための方策について、所見を伺いたい。

石川県警本部長答弁

自転車の安全利用に関する現在の取組みにつきましては、以下のようなルールとマナーの周知や安全対策に取り組んでいるところであります。

  • ・悪質・危険性の高い交通違反の指導取締り
  • ・幅広い年齢層を対象とした、参加・体験・実践型の自転車安全講習「チリリン・スクール」の推進
  • ・道路管理者と連携した、自転車専用レーン等の整備

昨年中の自転車が関係する交通事故は、発生件数こそ減少傾向で推移しているものの、亡くなられた方は24人で、前年比7人の増加となりました。
また、自転車関係事故の約7割は、一時不停止など、自転車側にも何らかの違反が認められました。
さらに、スマートホンの普及にともない、画面を見ながらの「歩きスマホ」や自転車を利用しながらの「自転車スマホ」など、安全が確認できない状態で通行していることが社会的にも問題となっております。
こうした現状に伴い、新たな対策として、毎月1回、仮称「チリリン・デー」を設け、県内一斉に交通指導取締りを行うとともに、「自転車スマホ」の危険性等を周知するキャンペーンを展開するなど、広報啓発活動を積極的に推進してまいります。

また、民間企業にも協力を求め、多数の自転車通勤者を有する企業に、特別の社内安全教育を設定していただくなど、自転車安全利用の気運を高める活動を推進してまいります。
さらに、自転車利用率の高い地域を管轄する警察署を指定し、警察官による自転車走行チームを編成して、自転車運転の模範を示すとともに、ルール・マナー違反に対する指導取締りを行うことにより、自転車の安全利用意識を高めていくことを検討しております。

県警察では、昨年にも増して自転車総合対策を効果的に推進することにより、ルールとマナーの周知を図り、自転車が関係する交通事故の撲滅を目指してまいります。

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