神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

質問要旨

東日本大震災の被災地では、多くの方々が着の身着のままで学校に避難し、体育館などで不自由な生活を余儀なくされたとのことである。
体育館に避難した方々は、パソコンやテレビなどの情報機器が使用できないため、必要な情報を得ることができない、また、事務室の電話を借りるため、体育館と校舎を何回も往復するなど、不自由な生活をせざるを得なかったという状況があった。避難所には、避難した人々の不安を和らげ、生活上の支障を少しでも軽減するために様々な機能を整えることが不可欠である。
財政状況が非常に厳しい中、充実した機能を整備することはなかなか難しいが、テレビや電話など情報収集のための機能を確保し、様々な機器を動かすための電源を確保することは最低限、必要だと考える。
そこで、現在、避難所に指定されている県立学校の体育館では、避難された方々のために、テレビの視聴やパソコン、電話の利用、電源の確保が可能となるよう、避難所機能の充実を図るべきだと考えるが、所見を伺いたい。

藤井教育長

県立学校の体育館における避難所機能の充実について、お尋ねがございました。
避難所に指定されている県立学校の体育館においては、避難された方々のために、必要な機能を備えておかなければならないと考えております。
特に、避難された方々にとりましては、被災状況、家族の安否、応急対策の内容などの情報を得る手段として、テレビやインターネット、電話といった機器を、避難所となる体育館で利用できることが必要となってまいります。
現在、市町村から避難所として指定されている県立学校51校のうち、約半分の体育館でテレビなどの機器が利用できますが、必ずしも体育館での避難所生活の中で利用しやすい場所となっていないという課題もございます。
そこで、県教育委員会といたしましては、体育館を避難所として指定している市町村とも連携し、避難されている方々が、テレビやパソコンなどの情報機器を利用できるよう、計画的に環境整備を行ってまいります。
また、昨年の震災時には、避難所に指定されていない施設にも多くの方々が避難されたことから、こうした施設に一時的に避難された方々への情報提供のあり方や、情報機器の整備について、検討してまいります。

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