神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

質問要旨

・犯罪のない安全・安心まちづくり施策の今後について

 犯罪を抑止するには、街頭緊急通報装置や防犯カメラなどの防犯機器の設置も重要であるが、それにも増して、地域の方々による防犯活動は、犯罪抑止効果がたいへん高く、体感治安の向上にもつながると認識している。しかし、防犯活動をしている方々の話では、防犯活動メンバーの固定化、高齢化やリーダー的人材の不足など数多くの団体が様々な課題を抱えて、大変苦労しているということである。
そこで、今後、一層犯罪の発生を抑止し、県民の安心感を醸成していくためには、自主防犯活動に次の世代を担う若い力を取り込み、さらなる活性化を図るための方策が求められていると考えるが、所見を伺いたい。
また、これまでの取組の成果や課題を踏まえ、より一層効果的な安全・安心まちづくりの推進に向けて、自主的な防犯活動を拡大・充実するための施策を講じ、「日本一、自主防犯活動が盛んな県、かながわ」を目指し取り組んでいただきたいと考えるが、併せて所見を伺いたい。

松沢知事答弁

次に、犯罪のない安全・安心まちづくり施策について2点お尋ねをいただきました。
まず、若い力を取り込んだ自主防犯活動の活性化についてであります。
県では、平成17年に、「安全・安心まちづくり条例」を制定し、県民総ぐるみの運動を展開するため、県内各地域に45の推進協議会を設置するとともに、自主防犯活動の立ち上げ支援や、くらし安全指導員の防犯教室を開催するなど、県民の皆さんの意識啓発に取り組んでまいりました。
こうした取組みの結果、警察力の向上と相俟って、県内の刑法犯認知件数は、平成14年に約19万件とピークであったものが、昨年は約9万8千件と、およそ半減しており、この減少率は、類似都府県の中でトップクラスでございます。
そこで、議員お話しの自主防犯活動団体の課題でありますが、県では、毎年、活動団体からのアンケートを実施しており、その中では、メンバーの固定化や高齢化ということが揚げられています。
こうした課題に対応し、若い力を取り込んで、さらなる活性化を図るために、今後、県警察とも連携し、学生の防犯ボランティアの育成に取り組んでまいります。
具体的には、県内の大学等の協力を得て、大学生などを中心にボランティアを募集し、くらし安全指導員からの指導や自主防犯活動団体の方々とともに活動していただく実践型の研修会を開催してまいります。
なお、募集の際に、若い方々に関心を持ってもらえるよう、ふさわしい研修会の名称を公募していきたいと考えております。
次に、自主防犯活動を拡大・充実するための施策についてのお尋ねであります。
現在、県の支援を活用した自主防犯団体は約2千団体、参加者数は約20万人と、自主防犯活動の裾野は広がり、定着してきたものと認識をしており、こうした自主防犯活動を活性化させることが大変重要であると考えています。
そこで、今後、学識経験者等にご協力いただきながら、自主防犯活動に対する県のこれまでの施策全体を検証し、防犯活動の拡大・充実に向け施策を再構築して、「日本一、安全で安心なまち、かながわ」をめざし、取り組んでまいります。

質問要旨

・県警ホームページの改善について

ホームページは、パソコンや携帯があり、インターネットが繋がっていれば、誰でも、どこからでもアクセスすることができ、必要としている情報をタイムリーに入手できるという利用効果がある。
県警では、県民に真の警察活動を理解してもらい信頼関係の醸成を築く目的で、ホームページを立上げ内容も充実していることは承知しているが、県民の中には、「県警のホームページをもっと気軽に利用したい」との声がある。
そこで、多くの県民がホームページから警察に関する日常生活の中での知りたい情報に入り込めるように、より利用性のあるホームページに改善を加えることができないか、所見を伺いたい。

渡辺警察本部長答弁

県警察では、県民の皆様に警察活動を理解していただき、信頼関係の醸成を築く目的で平成9年にホームページを立ち上げまして、以来、内容、機能の充実、利便性の向上、タイムリーで身近な情報の発信などに努めてまいりました。
開設時には11万余件でありましたアクセス件数も、平成21年には1,465万件と、県警察のホームページに対するニーズの高さをうかがうことができます。
平成18年には、地域に密着した身近な情報を積極的に発信するため、全ての警察署にホームページを開設いたしまして、携帯電話用公式サイトの設置、また平成21年には、プルダウン機能をトップページに導入いたしまして、検索を容易しまして、利便性の向上を図ってまいりました。
先の「APEC首脳会議」開催関係では、会議日程などの概要、期間中の交通規制・渋滞情報を、逐次、ホームページに掲載いたしまして、県民の皆様が必要としてる情報をタイムリーに発信することに努めております。
ご指摘の利用性の高いホームページに関しましては、県警察のトップページに分かりやすい道案内用のアイコンを設けまして、そこをクリックしますと、交番の警察官に尋ねてみたい情報にアクセスできるよう、ホームページの改善を図りたいと考えております。
ホームページは、情報提供媒体としての重要性がますます高まると見られますので、県民の皆様からのご意見などを参考にいたしまして、改善すべきところは改善いたしまして、県民の皆様のニーズに応えた運用に努めてまいります。

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