神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

12月4日から始まった12月定例会が本日、21日知事が提出した「多選禁止条例」を否決、他の議案は賛成多数で幕を閉じた。

思い返せば、12日の一般質問まで長い道のりであった。
公明党は県会での議席は11である。したがって一年生の私には一年に一度本会議場での一般質問の順番が回ってくる。
その都度、区民・県民の皆様の現場の声を数多く聞き、その声を本会議での一般質問としてきた。
今回も一人の臨時教員の方の苦しみをこの4年間聞き続け、きっとこの方と同じ苦しみを持った人は数多くいるはず、との思いで、「教員の採用試験の年齢制限撤廃」を質問した。
その苦しみとは臨時教員すでに6年以上、正規の教員と同じくクラスを持ち日々、クラス内の不登校、いじめ、暴力と戦っている素晴らしい先生が鶴見にいる。
しかし彼は臨時教員、一年後の契約を、いつも不安で迎える日々、その彼は52歳。
年齢制限から正規の教員試験を受けることができない。しかし、こんな人々が県内にはいっぱいいるはず。
そんな思いを質問にぶつけた。
教育長の答弁は現在の40歳を10歳引き上げ50歳までとするものであった。
残念ではあるが彼の思いに答えることができなかった。
しかし、多くの方々から激励のメール、電話を頂戴した。
まだまだ年齢制限撤廃のためにあきらめず戦うつもりである。

知事の「多選禁止条例」については、なぜ今なのであろうか ?
この点が引っかかる。
この条例が憲法、公職選挙法に抵触する可能性があるため国の判断を待った上でも十分ではないか?
なぜ、それを犯してまで条例化しなければならないのか?
数々の疑問がわいてくる。
知事が選挙の際、マニフェストで書かれたものを、ここで出してきたのか?
それにしても時期が悪すぎる。
そんな思いで12月14日、18日の常任委員会において質問をさせていただいた。

今期、最後の一般質問、実りは多く、携帯電話での防犯情報の送受信の充実、電信柱を活用した防犯対策等、神奈川県警および知事部局より前向きな答弁を頂戴した。
県民の皆様の声ほど強いものは無い、神奈川県で全国初となった運転免許の学科試験の日曜日実施についても大学を卒業したフレッシュマンからの訴えであった。
県民の僕(しもべ)として、今後も発言、実行、実績を合言葉に活動していくことを誓う今定例会であった。

平成18年12月21日