神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

希望の政治を目指して —2011年の年頭にあたって-

2011年の年が明けた。すでに1ヶ月も経っているのに年頭にあたってでもないと思うがお許しを頂きたい。
昨年来、現場を回れば回るほど経済の厳しさが、ひしひしと身にしみる。
昨年12月29日付の産経新聞の山河有情のコラムに元検事総長の但木敬一氏が「この1年でどれだけの問題が解決されただろうか。すべてが先送りされた感をぬぐえない。失われた20年の重みはずっしりと国にのしかかったままだ。20年前(平成2年度)国の歳出は69兆円、一般会計税収60兆円、公債発行額7兆円、歳出に占める税収の割合が約87%であったのに対し、平成21年度の歳出は101兆円、一般会計税収は39兆円弱、公債発行額52兆円、歳出に占める税収の割合は約38%という惨状である。年々の社会保障費の自然増と国債の償還と利払いに要する費用の増大に、何も手を打てないまま年を越すこととなり、来年度の財政が一層悪化することは避けられそうにない。」と書いている。
一昨年8月30日、衆議院議員選挙で歴史的な大勝をした民主党のその後は目を覆うばかり。巷に政治不信を超え、あきれ、そして憎しみに変わったと、ある新聞が書いていた。
今年の1月からは「控除から手当へ」とういうスローガンを掲げた10年度税制改正による年少扶養控除の廃止、4月からは相続税の増税が目白押しである。社会保障制度と消費税論議も始まり、国の借金は1,000兆円に迫ろうとしている。
こんな政治の状況を反映してか、区民の皆様と懇談をしていて思うことだが、どの方も国の、そして自身の行く末を心配している。「閉塞感」という言葉が何か実感できる日々でもある。
ある新聞のコラムにも、たしか卯年はウサギがピョンピョン跳ねるように、株価も上がり続ける年と言われる。12年前は1年で32%も高騰した。しかし今年は十干十二支でいうと辛卯(かのとう)になるが、これを音読みすると“しんぼう”となる、したがって内憂外患の「辛抱」を強いられる年になりそう、と書いてあった。

そんな中、2年前、県議会で介護ロボットの導入を訴え、県は昨年7社24台のロボットが特養や病院に貸し出された。私も昨年の6月、九州のテムザックというロボット会社を訪れ、高本社長と意見交換を行った。その際のやりとりは、すでにホームページ上で書かせて頂いたが、この時、購入した留守番ロボット「ロボリア」を提げて、懇談会にお邪魔し、ロボリアのデモンストレーションを行うと、普段の参加者の目つきが変わり、ランランとした眼つきに変わる。そして、電動車いす「ロデム」の話をする時には、すっかり話に夢中になって下さる。私は思った、この閉塞感を打ち破るのは「希望」である。すなわち、これからの生活の中でそんな時代が来るのかという“希望の政治”こそが、今一番必要とされている時ではないかと!!
 今年の4月には私も3期目を目指す統一地方選を迎える。ありふれた言葉ではあるが「希望の政治」の実現を訴え、一瀉千里に走り抜くつもりだ。

平成23年1月27日

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