神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

歩け歩け県議連NEWS Vol.58に鈴木ひでしの文章が載りました。

花と緑(森林ボランティアから学んだこと)

緑といえば神奈川県の水源林である寄(やどりき)の森林ボランティアに参加して4年になる。やどりき水源林は約529haというまとまった面積があり、様々な状態の人工林や広葉樹林をひとつの場所で見ることができる貴重な場所である。
何気な悪参加したこのボランティア活動であるが、最初の木々の間伐作業が私を虜にした。約40分近く険しい山道をリュックを背負い、心の中では「こんなしんどい所には二度と来ないぞ!」と思いつつ作業所に到着。木々が立ち込めた緑の森は間伐が成されず暗い木立のまま。
ノコギリを片手にボランティアの方々と共に一本また一本と木の間引きをするたびに暗い森に一条の太陽の光が入る。その時の木々が太陽を浴びる喜びの様は一生忘れない。同時に、その時の木々の様がそのまま私の喜びとなる。これは決して大袈裟な表現ではない。だが故に今日まで、つらいボランティア活動に従事できたのだ。一方、必ずと言っていいほど、きつい山道にも一輪の花が咲いている。汗をかきかき山道を歩く疲れたボランティア諸兄に「頑張ってね」と微笑みかけているような可憐さがたまらない。環境問題がクローズアップされる現代、「自然に対して人間が行動した分しか自然は応えてくれない」という原則を森林ボランティアから学んだしだいだ。

平成21年4月2日

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